最後の記憶 (カドカワ・エンタテインメント)

最後の記憶 (カドカワ・エンタテインメント)

あとがきで綾辻さんが「おもに本格ミステリを書いてきた作家が書いたホラー」と書いてあるのがしっくりくる。以下反転。
母親の最後の記憶がどういったものなのかというのを解くための行動そのものが、母親の最後の記憶である、作中でも出てきたようにメビウスの輪状態なのが面白い。母親が恐怖する記憶を無くす為には自分も母親も存在しなくなるというのは皮肉なものです。