QED ventus 御霊将門 (講談社ノベルス)

QED ventus 御霊将門 (講談社ノベルス)

Q.E.Dシリーズでは、いつかは通らなければならないであろう、大怨霊・平将門の登場です。現代の事件(という程ではないが)はほっといて、将門の部分を楽しみましょう。将門公今まですみませんでした、ってなります。ちょっと誇張。

孔明推理綺譚―幻説五丈原 (歴史ミステリーシリーズ)

孔明推理綺譚―幻説五丈原 (歴史ミステリーシリーズ)

図書館で調べ物をし終わって、ふらふら書架を見てたら発見した作品。出版社が光栄なのでどうかとも思いましたが、作者は辻真先さんなのでしっかりしたミステリになってました。舞台は第五次北伐時の五丈原諸葛孔明を探偵役としてます。密室あり奇想あり意外な正体をもつ人物ありで、三国志好きな僕は楽しめました。


今月の『ダ・ヴィンチ』の『愛の流刑地渡辺淳一大先生インタビューが凄い。流石に笑う含蓄のあるお言葉である。一読の価値ある素晴らしい記事だった。

最後の記憶 (カドカワ・エンタテインメント)

最後の記憶 (カドカワ・エンタテインメント)

あとがきで綾辻さんが「おもに本格ミステリを書いてきた作家が書いたホラー」と書いてあるのがしっくりくる。以下反転。
母親の最後の記憶がどういったものなのかというのを解くための行動そのものが、母親の最後の記憶である、作中でも出てきたようにメビウスの輪状態なのが面白い。母親が恐怖する記憶を無くす為には自分も母親も存在しなくなるというのは皮肉なものです。

連殺魔方陣 (ノン・ノベル)

連殺魔方陣 (ノン・ノベル)

著者初の毒殺長編ミステリ(とあとがきに書いてあった)。誰も毒を入れられたと思えない状況で予告状通りに殺人が行われます。そんな驚愕するというものではありませんが丁寧に創られてると思います。最後のデキャンタとアイスバケツの件は上手いなと。柄刀さんはいつもガチの本格書きますね。

http://www.harashobo.co.jp/mystery/digest/majimono.htm
原書房のミステリー・リーグのサイトが更新されてて、三津田さんの新刊の詳細を見ることが出来ました。2月20日発売、来週の月曜かー。万難を排して読みます。折原一さんと言えば叙述が代名詞ですけど、三津田信三さんはメタが代名詞。今回も何か仕掛けられてると思います。