『日本の聖と賎 中世篇』野間宏・沖浦和光著

ISBN:4409240196
時代は降るが少し『鬼神伝』とも係わりがある。また、宗教史・芸能史的な面も持つ。著者2人の対談形式で綴られるので内容が分りやすい。差別されてきた人々の生きるためにやっていた事が現代社会では伝統芸能*1として残っている。こうして文化として残るというのは極めて稀ではあるけれど、ここに反発のパワーの様なものを感じた。少し前に流行した陰陽師も後に被差別民であったというのは余り語られないことではある。

*1:歌舞伎・狂言人形浄瑠璃