梨木香歩著

ISBN:4104299030
亡き友人の家の管理を任された文筆家の日常。亡き友人や狐狸妖怪、精霊が生活の中にフッと現れる、文明の波がまだそこここに来てないほんの百年ほど前の話。各短編のタイトルが植物の名を負っており、田舎の四季の移ろいが物悲しもく優しく郷愁を感じさせます。心の襞々の乏しい僕ですが、そういうのを感じられる人は愉しめるのではないでしょうか。