百器徒然袋 風 (講談社ノベルス)

百器徒然袋 風 (講談社ノベルス)

陰の関口君、陽の本島君。大極図の陽の方。パラレル・ワールドのような違った空気感が面白いです。

「榎木津はね、あれはあれで、榎木津と云う面を被って暮らしてるんですよ。何も被ってないように見えるし、本人もそう振る舞っているけれど―あれはそう云う面なんですよ」

中禅寺のこの科白が良かったです。