狐罠 (講談社文庫)

狐罠 (講談社文庫)

店舗を持たず、自分の鑑定眼だけを頼りに骨董を商う「旗師」宇佐美陶子。彼女が同業の橘薫堂から仕入れた唐様切子紺碧碗は、贋作だった。プロを騙す「目利き殺し」に陶子も意趣返しの罠を仕掛けようとするが、橘薫堂の外商・田倉俊子が殺されて、殺人事件に巻き込まれてしまう。古美術ミステリーの傑作長編。