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- 作者: 三雲岳斗
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2005/01
- メディア: 単行本
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- 菅原景行 ……菅原道真の三男。
- 柊 ……将門が護る異国風の美女。
- 日下部敦隆……甲斐国の官僚。
- 五月 ……将門の娘。
- 愚彊 ……天台宗の僧兵。
- 藤原忠平 ……時の太政大臣。
- 加茂保憲 ……大和国葛城の陰陽師。
- 望月兼家 ……甲賀の民の頭領。
- 平貞盛 ……追討軍の将。将門のいとこ。
まつろわぬ民である保憲・兼家・貞盛らは、血筋・家柄から低い身分しか与えられない葛藤を抱えながら、朝廷の命を受け将門の追討を行う。そもそも都に敢然と抗した将門に嫉妬と共感を感じていた彼らは、将門との戦いを通じて互いを理解しう。そういった将門の姿は、隆慶一郎原作で原哲夫描くところの前田慶次郎や島左近を彷彿とさせる。最後で保憲に連れられ都に行った五月がある名を名乗る所は、オマケとは言えにやりとさせる。隆慶一郎好きや伝奇好きの人にはおすすめ出来ると思う。