はじめての部落問題 (文春新書)

はじめての部落問題 (文春新書)

最終的には、隠すべきか隠さざるべきか、という所に行き着くんですが。僕みたいなものに回答なんか出来ないです。でも歴史好きな人間としては知っておいてもいいのではと思いました。

部落問題に限らずどんな事象も、歴史的に見ること、多くの事例から検討すること、私という一人称や、ひとつの事例で問題のすべてを語らないことが肝要である。自分の被差別体験は、いまも多くの部落民に当てはまることなのか、身のまわりで部落差別の話題を聞いたことがないのは、その人が住む地域だけの話ではないのか。私たちが気をつけなければならないのは「自己の絶対化」という落とし穴である。その意味で私は、まず伝える側の「自己の相対化」が必要ではないのかと考える。

こういうことは大切だよな。