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- 作者: 角岡伸彦
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/11/18
- メディア: 新書
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部落問題に限らずどんな事象も、歴史的に見ること、多くの事例から検討すること、私という一人称や、ひとつの事例で問題のすべてを語らないことが肝要である。自分の被差別体験は、いまも多くの部落民に当てはまることなのか、身のまわりで部落差別の話題を聞いたことがないのは、その人が住む地域だけの話ではないのか。私たちが気をつけなければならないのは「自己の絶対化」という落とし穴である。その意味で私は、まず伝える側の「自己の相対化」が必要ではないのかと考える。
こういうことは大切だよな。